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2020-10-14 (水)

髪書房の「ボブログ」にモリワキが掲載されました。

「これで営業再開できる!」やさしい会社の行動が、生きる力を育む

被災地訪問の数日後。「積徳」を掲げる同団体らしい思いやりがありました。

大阪府でヘアサロン7店舗、貸衣装店1店舗を展開するMORIWAKIが、人吉市で被災した貸衣装店へ着物を寄付したのです。

その店は1m40㎝の水が押し寄せ、店舗1Fにあった大量の衣装が流されました。残った衣装で営業しようとしましたが、絶対数の不足はいかんともしがたく営業再開できないでいました。

そんな現実を会食時に同店から聞いた森脇嘉三会長は、すぐさま行動に移します。帰郷した2日後にはMORIWAKIの貸衣装部門を担当する森脇文子さんが中心となって七五三、留袖、小振袖、振袖、訪問着……などたくさんの着物や帯、小物を宅配便に託しました。

「困ったときはお互い様です。会長から(着物を送るよう)指示されて、惜しいとかもったいないなんて気持ちはまったくありませんでした。仮に当店の在庫が減っても『ボランティアで贈りました』と胸を張って言えば、お客さまはきっとわかってくれる」(森脇文子さん)

MORIWAKIは東日本大震災の時にも被災サロンへ大量の着物を寄付しています。数年前に奈良県の衣装店が火事になった際もそうでした。今回もそんな会社の姿勢を理解しているスタッフが、中には休日出勤してまで、荷造りを手伝ってくれたとのこと。

この行動には根拠があります。MORIWAKIの経営理念は「やさしい会社をつくりましょう」(下の写真参照)。これは利他の心、感謝の心を持ち、相手の気持ちや立場にたって、感じる心を養うという目的に根ざしています。ともすると「自分さえ良ければいい」という無関心な社会をやさしい社会に変えていきたい。同サロンはそのための発信や行動をめざしています。

長年にわたる一連の活動が評価され、昨年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で審査員会特別賞を受賞しました。

ウッディチキンを通じた日頃のボランティア活動も、このたびの着物の寄付も理念の延長線上にあるのです。

実は、4月の緊急事態宣言発出後、MORIWAKIの貸衣装店は2カ月間の休業を余儀なくされました。その間の売上はゼロです。決して経営的に楽なはずはありませんが、ためらいもなく着物を送る行動は理念の追求でしょう。

「経営者もスタッフも、やさしい会社づくりの行動を自然にできるよういつも心がけています。今回も被災サロンの『がんばろう』という気持ちをちょっとでも応援できたら嬉しく、できる範囲で支援させていただきました」(森脇会長)



※編集部注

当初、森脇さんは「ボランティアは人に言うことではない」と取材を固辞しました。その気持ちを尊重し記事化した経緯があります。



一方、着物が届いた貸衣装店では……。

思いがけない贈り物に、社長と幹部は「世の中で、それも美容業界でこんなに親身になって下さる方がいらっしゃるんだ。凄いね、有り難いね、有り難いね」と手に手を取り合って喜んだそうです。

「被災した時、涙は出ませんでした。でも、送っていただいた着物を見たときはあまりの感激で涙があふれました」(社長)

同社長は今年86歳、今なお現役の美容師です。MORIWAKIの善意で、仕事への情熱が一層かき立てられたと目を輝かせています――。



「このたびの豪雨災害で、ウッデイチキンの皆さんのご尽力、ご支援に支えられた美容室が多くいらっしゃると思います。現在はプレハブや工事中の店内で仮営業をしているサロンがほとんどです。それを森脇会長にお話したら『 まずは目の前のお仕事から始められるよう、大きな事は出来ませんが協力します』と言ってくださって (涙)、感謝しております」(幹部)

ウッディチキンでは今後も熊本豪雨水害の支援活動を継続する予定です。

ともするとコロナ禍ばかりが耳目を集める中、生活に困っている方々がいる事実を風化させないために。

当ブログでは引き続き被災地の様子を報じていきます。http://boblog.jp/?p=5409

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